フリーランスの上乗せ年金その4:iDeCo(個人型の確定拠出年金)
iDeCoは、税制メリットを享受しながら老後の資産づくりができる年金制度。
フリーランスは、国民年金基金と合算して月々6万8000円まで掛けることができます。
iDeCoの特徴は、以下の3つのタイミングで税制メリットが受けられることです。
1. 積立のタイミングでの税制優遇
iDeCoで掛けた掛金すべて、小規模企業共済等掛金控除として所得控除できます。
2. 運用のタイミングでの税制優遇
通常、株や投資信託などの金融商品から得た利益に対して20.315%の税金がかかりますが、iDeCoの運用益に対しては、一切税金はかかりません。
3. 受け取るタイミングでの税制優遇
iDeCoの受け取り方は、一時金として一括で受け取る方法、年金として複数回受け取る方法、両者の併用の3つがあります。
一時金で受け取るのであれば、退職所得控除が受けられます。また、年金で受け取るのであれば公的年金等控除が受けられます。
どちらも控除内で受け取る分は非課税、枠をオーバーした場合は、その超過分のみ課税されます。
まとめ
会社員の場合、公的年金は厚生年金で2階建てですが、フリーランスは国民年金のみです。
しかし、老後の年金を準備するための有利な制度はたくさんあります。自分に合ったものを選びましょう。
参考資料
- 厚生労働省「年金制度の仕組みと考え方」
- 厚生労働省「令和2年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「付加年金」
- 全国国民年金基金 公式サイト
- 小規模企業共済(中小機構)「小規模企業共済」
- iDeCo公式サイト
- ランサーズ株式会社「フリーランス実態調査 2021」
- 令和4年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京都)
舟本 美子