【夏のエアコン】室温は28℃が最適は本当か
――室温は28度が最適と言われますが、それでは暑いと感じる方もいるのではないでしょうか?
ダイキン工業・高木さん:環境省は、「COOLBIZ(クールビズ)」を推進するなかで、適正な室温として「28℃(目安)」を掲げています。
ただし、環境省も説明している通り、「28℃」という数値はあくまで目安で、実際には建物の状況や中にいる方の体調等を考慮していただくことが大切です。
また冷房の設定温度を28℃にしても、室内が必ずしも28℃になるとは限りません。そういう場合は、設定温度を下げることも必要でしょう。
部屋に温度計などを設置し、自分が過ごす空間の実際の温度を見てみるのもおすすめです。
※ダイキン工業として室温28℃を推奨するものではありません
【夏のエアコン】つけっぱなしは30分まで
――「エアコンはつけっぱなしのほうが節電になる」と数年前から言われてますが、どれくらいまでならつけっぱなしで良いのでしょうか。
ダイキン工業・高木さん:気温にもよりますが、たとえば夏の日中30分程度の外出をされるぐらいであればつけっぱなしのほうが節電になると考えられます。
エアコンは、暑い部屋を急に冷やそうとするときに多くの電気を使います。一方で設定温度まで冷やした後、その設定温度を維持する動作は、急に部屋を冷やす動作と比べて消費電力がずっと少なくなります。
節電のために「部屋が涼しくなったらエアコンを止め、暑くなったら再びスイッチを入れる」「短い時間の外出でもエアコンを止める」というように、こまめにスイッチの入切を繰り返すと、急に部屋を冷やす動作が多くなるので、その分多くの電気を使う場合があります。
基本的にはエアコンの温度調節機能に任せることをおすすめします。