エアコンの室外機と家全体でできる節電方法は?

――ここまでエアコンの運転にまつわる節電方法を見てきましたが、それ以外でも節電をおこなうコツを教えてください。

室外機周辺を点検する

ダイキン工業・高木さん:まずは室外機の吹き出し口をふさがないようにしましょう。

エアコンの運転中、部屋の中の熱を、部屋の外に捨てるために室外機は常に放熱をしています。そのため、室外機の吹き出し口付近やその周囲に物を置いたり、カバーで覆ったりしないよう注意しましょう。

吹き出し口がふさがれると、室外機は放出した熱風を再び吸い込んでしまいます。こうなると、冷却効率が著しく低下するんです。

また、室外機は日陰に設置するか、植木やよしずなどの日除けで直射日光を防ぐと、付近の温度も下がって効率的に放熱でき節電にも効果的です。

ただし、室外機を板で囲ったり、日除けによって室外機の吹出口がふさがれることのないよう十分ご注意ください。よしずや植木は、室外機から1mほど離れたところに設置するといいでしょう。

家全体でも節電対策はできる

ダイキン工業・高木さん:カーテンやブラインド、すだれ、よしず、雨戸などで直射日光をさえぎり、窓からの熱を防ぎましょう。こうすることで冷房の効き目もアップします。窓ガラスに熱をカットするフィルムを貼るのも効果的ですよ。

また、朝顔やヘチマ、ゴーヤなどで緑のカーテンをつくると日差しをさえぎるだけでなく、葉から水が蒸発するときに周囲を涼しくしてくれるのでおすすめです。

――エアコンや扇風機だけでなく、「窓からの熱」の対策も大切なのですね。緑のカーテンは節電だけでなく楽しみにもなりそうですね。

まとめにかえて

毎日使用するエアコンですが、ちょっとした工夫で電気代を抑えることもできます。

わが家ではまだできていない対策はないかチェックしながら、今年の夏はエアコンをうまく使用して乗り越えていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子