200日移動平均線を突破し、下降トレンドから上昇トレンドへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は、18日が海の日の祝日で休業だったため、営業日は4日でした。

前週末にローソク足の実体が75日移動平均線に迫っていました。先週はここを回復できるかどうかがポイントでした。

実際には、週初19日は窓をあけて上昇し、75日線を突破した位置で寄り付きました。

その後は短い陰線となりましたが、75日線を割り込みませんでした。翌20日には大きく窓をあけて上昇して寄り付くと、その後も大きな陽線となり、200日線も突破しました。週末も陽線が続きました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。

チャートの形は悪くありません。足元では昨年の9月中旬を始点とする中期的な下降トレンドに入っていました。

今年6月にいったんはこの下降トレンドのチャネルの上限を超える動きもありましたが、再度、下降トレンド内に戻ってしまいました。ところが、先週の上昇により、再度チャネルの上限を突破しました。

チャートの形としては、下降トレンドが終わったことを示しています。さらに直近の戻り高値である6月9日の高値(2万8389円)あたりを超えてくるようであれば、目線を上に持つことができるでしょう。

そうなると、いくつかの節はあるものの、3万円台まで視野に入ってきます。

まずは今週、心理的節目となる2万8000円および、6月9日の高値を超えられるかどうかを注視したいところです。

逆にこのあたりを超えられなくてもみ合うことになっても、75日線や2万7000円を割らない限り、押し目買いの好機と考えていいでしょう。

下原 一晃