3. 厚生年金の受給額は増やせるのか

給与ごとの年金受給額目安を見ていきました。参考までに、厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は14万4366円、国民年金の平均受給額は5万6252円です。

現役時代の給与が高ければ平均より多くもらえる可能性もありますが、残念ながら年金受給額は減少傾向にあります。

水準が下がることも見越し、何らかの対策が必要となるでしょう。

先ほど、厚生年金の受給額は加入期間と報酬額で決まると説明しました。加入期間については、厚生年金制度を導入している企業に属する期間を延ばすというのが選択肢になります。

つまり60歳よりも65歳、65歳よりも70歳と働くことで、収入の確保及び受給額のアップが望めるのです。

報酬額については、基本的には勤続年数に応じて上がっていく会社が多いでしょう。ただもっと大きく金額を上げたいのであれば、経験やスキルの向上を意識し、転職なども視野に入れたうえでキャリアアップを図ることが選択肢になります。