4. 厚生年金以外の老後保障を自分で作る

公的な年金収入に加え、自分で老後の資産を準備することも重要になります。コツコツと銀行預金を進めるのも一つですが、資産運用について検討してみるのもいいでしょう。ポイントは3つです。

4.1 世界株式を選択肢に入れる

大きな資産を作っていく際には、成長する資産に着目することが大切です。経済成長が見込める先に投資している金融商品を選ぶようにしましょう。

世界株式のような「伸びしろがある」資産で、仮に年率6%で運用ができた場合、12年間で資産は倍に増えます。

机上の空論に思うかもしれませんが、預貯金ではお金が増やせないのも現実です。以下に説明することでリスクを抑えながら、積極的な運用も視野に入れてみましょう。

4.2 長期積立でリスクを分散する

「長期・積立・分散」というキーワードを聞いた方もいるでしょう。

金融商品は日々値動きがあるので、一括で大きな金額を買うと、値下がりした場合に大きく損が出る可能性もあります。資産運用に一歩踏み出せない方というのは、こうしたリスクを恐れているのでしょう。

しかし、定期的に積立投資を行う場合は「価格が高いときには少なく、価格が低いときには多く」買い付けます。

買いつけのタイミングを分散させることで、購入単価が平均化(ならされること)に繋がり、値動きの影響を受けにくくなるのです。

長期の視野で進めることで、リスクを抑えながら運用益の安定を目指していけると理想的ですね。

4.3 投資と保障のバランスを忘れない

ただし、積立投資を長期戦で進める場合、定期収入があることが前提となるでしょう。

ケガや病気、自然災害といった不可抗力は、いつ私たちの暮らしを襲うか分かりません。なにかの拍子に支払いが難しくなったとき、長期投資を途中で諦めなければならなくなります。

これでは長期でリスクを分散した効果が得られず、資産形成は道半ばとなってしまうでしょう。

収入激減や病気などのリスクに備え、最低限の保障を保険商品で備えておければ理想的です。