1. 一棟マンション経営とは?儲かる仕組みを解説
一棟マンション経営とは、新築または中古マンションを一棟丸ごと購入して賃貸経営する投資手法です。マンション経営と聞くと、1部屋のみを所有するワンルームマンション投資をイメージする方が多いと思いますが、ここでは一棟マンション経営について解説します。
1.1 マンション経営者が得られる2つの収益
マンション経営者が得られる収益には、「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」という以下2つの種類があります。
- インカムゲイン:入居者から得られる家賃収入
- キャピタルゲイン:購入価格と売却価格の差益
マンションの一棟買いはワンルームマンションや一棟アパートよりも規模が大きくなる傾向にあるため、得られるインカムゲインも大きくなります。ただし、その分、経営にかかる初期費用や維持費も高額になりやすいため注意が必要です。
一棟マンションの経営にかかる費用については、後ほど解説します。
また、マンション経営の戦略次第では、安く買って高く売ることでキャピタルゲインを得られることもあるため、このような手法を用いることも手段の1つです。
ただし、日本の不動産の資産価値は一般的に新築時が最も高く、築年数が経つにつれて下がっていく傾向にあります。
キャピタルゲインを目的とする場合、購入する物件の資産価値や売却のタイミングなどに注意が必要です。
不動産投資の出口戦略について興味がある方は、以下の記事もご覧ください。
1.2 マンション経営とアパート経営の違い
不動産を一棟所有する手法には、マンション経営の他にもアパート経営があり、両者はよく比較されます。
マンションとアパートには法律上の明確な定義がありませんが、一般的には建物の構造や規模で分類することが多いです。
たとえば「LIFULL HOME’S不動産投資」では、アパートは木造または軽量鉄骨造の集合住宅、マンションは鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造の3階以上の集合住宅となっています。
マンションの方がアパートよりも建築コストが高くなりやすい分、造りが丈夫なケースが多いです。