今や転職も一般的となり、「希望の職に就きたい」「収入を上げたい」「ライフスタイルに合った仕事をしたい」などの理由から転職を希望する方も多いでしょう。
転職を考える際、みなさんが気になるのが「年齢」ではないでしょうか。
未経験の職業に就きたいと思ったり、結婚や出産を経てライフスタイルに合った仕事をしたいと考えたりする際、自身の年齢が高いと転職は厳しいのではないかと不安になるものです。
今回は『Job総研(※1)』を運営する株式会社ライボが転職経験のある561人の全国の社会人男女を対象に行った「2022年 転職年齢に関する意識調査」より、みんなの考える転職成功の年齢リミットをみていきます(2022年6月27日公表)。
あわせて、実際に年齢階層別の転職者数も確認しましょう。
転職成功の年齢リミット、みんなが思う最多は「35歳」
同調査によれば、転職の年齢リミットについて「あると思う」と答えたのが39.8%、「どちらかといえばあると思う」が36.4%。7割強の人が年齢リミットがあると考えています。
具体的な年齢リミットを見てみましょう。
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出典:株式会社ライボ「2022年 転職年齢に関する意識調査」(2022年6月27日公表)
上記を見ると具体的な年齢リミットとして、最も多かったのは男女ともに「35歳」。ただ20代では最多が35歳となっていますが、30〜50代では45歳です。
平均で見ると男性は「42.3歳」、女性は「40.1歳」でした。
以前は「35歳転職限界説」なんて言われましたが、最近では人手不足もあり年齢はそこまで関係なくなってきているとも言われています。
しかし実際には転職を成功させるには年齢リミットがあると考える人が多くなりました。
「35歳転職限界説」は本当か
「35歳転職限界説」とは、転職は35歳までが限界であり、それ以降は転職自体が難しくなるという説です。
昔はよく言われたことですが、最近では35歳以上でも転職が成功している人はおり、必ずしもそうとはいえないと言われています。
年齢別の転職者数の参考の一つとして、総務省の「令和3年 労働力調査年報」より、年齢階級別の転職者数を確認しましょう。
2021年 年齢階層別転職者数:全体(男性・女性)
全体:288万人(133万人・156万人)
- 15~24歳:54万人(24万人・29万人)
- 25~34歳:66万人(29万人・37万人)
- 35~44歳:55万人(22万人・33万人)
- 45~54歳:52万人(20万人・32万人)
- 55~64歳:42万人(23万人・18万人)
- 65歳以上:21万人(14万人・7万人)
上記を見ると35歳までと、35歳以降では転職者数がそこまで変わりがありません。全体では15~54歳までは50万人以上となっており、55~64歳で40万人台へ下がっています。
男女別にみると転職者数は女性の方が多く、女性は25~54歳で30万人を超えていることが分かります。女性はライフステージの変化により転職する方が多いと考えられるでしょう。
単純に人数だけで見れば、すでに「35歳転職限界説」は通用しないように思えます。
ただし25~34歳が66万人と最も多くなっており、2017年からの全体の人数を見ても最も多いのは「25~34歳」です。
転職者の比率も見てみましょう。
2021年 年齢階層別転職者比率:全体(男性・女性)
全体:4.3(3.6%・5.2%)
- 15~24歳:9.8%(8.7%・10.5%)
- 25~34歳:6.0%(4.9%・7.4%)
- 35~44歳:4.2%(3.0%・5.6%)
- 45~54歳:3.2%(2.3%・4.4%)
- 55~64歳:3.6%(3.5%・3.5%)
- 65歳以上:2.3%(2.6%・1.9%)
転職比率で見ると20代前半が男女ともに最も多く、次に「25~34歳」。女性は歳を重ねるごとに減りますが、男性は「55~64歳」で上がります。この理由の一つに、早期退職や定年後の転職が考えられるでしょう。
以上を見ると、転職しやすく、またより良い条件を求めるならば「25~34歳」が最適といえそうです。現代では35歳で転職が限界というより、35歳までの転職が有利でしょう。
過去5年間の転職者数の推移。自分に合ったタイミングの見極めを
転職に年齢が関係するとは言え、コロナ禍では迷われる方も多いと思います。
先ほどの総務省の統計によると、過去5年間の転職者数は以下の通り。
- 2017年:311万人
- 2018年:329万人
- 2019年:351万人
- 2020年:319万人
- 2021年:288万人
2020年のコロナ禍でも300万人を超えていますが、2021年には300万人を下回りましたね。
一方で、だんだんと新型コロナウイルスに対する対応も変化しており、世の中の情勢も変わりつつあります。
転職の際は考えるべきことが多くありますが、個人差も大きいものです。長い目でキャリアプランを考えたり、周囲やプロに相談するなどして検討するとよいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
