夏至を迎え日が長くなる6月は、一年の折り返しとして家計の状況を振り返るのに良い時期です。

将来のために毎月着実に貯金を続けている方は多いと思いますが、物価高が続いて貨幣の価値が目減りする昨今、今の貯金方法のままで十分に資産を守れているのか不安を感じることもあるのではないでしょうか。

毎月の積立額が同じであっても、ただ銀行に預けるだけの場合と新NISAを活用して資産運用を行う場合とでは、将来手元に残る金額に大きな開きが出る可能性があります。

今回は通常の預金と新NISAによる積立投資を比較し、20年後にどのくらいの資産差が生まれるのかを具体的な試算データをもとに解説します。

1. 「月3万円」を20年続けた場合の貯金額はいくら?

結論からお伝えすると、毎月3万円を銀行預金として積み立てた場合、20年間での元本は合計「720万円」となります。

近年は日本銀行の利上げの影響もあり、メガバンクの普通預金金利は年0.3%前後まで上昇していますが、資産を大きく増やすには十分とはいえない水準です。

この条件で20年間預け続けた場合、得られる利息は約22万円(税引前)にとどまり、最終的な資産額はおよそ742万円となります。

月3万円を20年続けた場合預金額1/7

月3万円を20年続けた場合預金額

出所:金融庁「つみたてシミュレーター」をもとにLIMO編集部作成

ただし、利息には約20%の税金がかかるため、実際に手元に残る金額はこれより少なくなります。

加えて注意したいのがインフレの影響です。

年2%の物価上昇が続いた場合、20年後には同じ商品を購入するのに現在の約1.5倍の金額が必要になります。

そのため、預金額自体は増えていても、お金の実質的な価値は下がる可能性があります。

このように、預金は元本が減りにくいという安心感がある一方で、利息は限定的であり、インフレの影響によって実質的な資産価値が目減りする可能性もあります。

では、同じ「月3万円」を積み立てる場合、より効率的に資産形成を目指す方法はないのでしょうか。

そこで注目されているのが、税制優遇を受けながら投資ができる「新NISA」という制度です。