中学校や高校生活を語る上で外せないのが部活動です。いよいよ夏休みに入りますが、毎日が部活動という方も多いのではないでしょうか。
文部科学省では部活動に関して「生徒の自主的、自発的な参加により行われる」としており、基本的に部活の入部は強制ではなく生徒一人ひとりの判断で入部するというのが大前提になっています。
しかし、現実には多くの生徒が何かしらの部活に所属しています。その中でも、長時間の練習が当たり前のように行われている部活は「ブラック部活」と呼ばれ、過去には行き過ぎた指導や体罰を苦に生徒自らが命を絶つ痛ましい事件が起きているのも事実です。
その一方で、土日部活動の指導を行う顧問の教員側にとっても休日がとれず、長時間労働を強いられている問題点も指摘されてきました。
さらに、地方の過疎化が進む地域では部員が集まらず大会に出られないということで、大会に参加するために近隣の複数の学校の合同チームが結成されることも珍しくありません。
こうした様々な問題を解消すべく、文部科学省が中心となり、学校主体の部活動運営を地域に移行する大改革が行われようとしています。