年収が増えても手取りが増えない…そう感じる方は少なくありません。給料が増えた分、天引きされる税金や社会保険料も増えることが主な要因です。
一方で、収入が変わっていないのに手取りが減るタイミングがあります。
40歳になると、健康保険料に「介護保険料」が上乗せされることを知っておきましょう。
どれほどの金額になるのか、そもそも介護保険料とは何なのかについて見ていきます。
1. 【40歳】介護保険料の支払いがスタート!
40歳に到達すると、介護保険料の支払いがスタートします。単独で天引き項目が増えるわけではなく、健康保険料に含まれる形になるので、「健康保険料が高くなる」という現象が発生します。
そもそも介護保険制度は2000年にスタートしました。ひと昔前は、家族の介護は家族で行うことが一般的でしたが、高齢化が進む中で「社会全体で支える」ということを目的としています。
これにより、40歳以上の人は介護保険料を支払い、介護状態になったときに介護保険で給付を受けられる仕組みとなっているのです。
なお、40歳から64歳の人は第2号被保険者となります。65歳になると自動的に「第1号被保険者」に切り替わり、市区町村より直接徴収されることになります(原則は年金天引き)。
このことから、第2号被保険者と第1号被保険者では保険料水準が異なることがわかります。
保険料についてもう少し細かく見ていきましょう。