年収1000万円以上でも約20%の世帯が「貯蓄なし」
まずは、年収ごとにどのくらいの金融資産を持っているのか確認してみましょう。すべての年収ごとの割合は【一覧表】を御覧ください。
年収別の金融資産保有額の割合
金融資産非保有者というのは、まったく貯蓄のない人のことです。【一覧表】を見てみると、収入の少ない世帯の金融資産非保有率は「年収300万円未満 34.2%」となっています。
一方、収入の多い世帯の金融資産非保有率は「年収1000~1200万円未満 10.8%」「年収1200以上の人 8.9%」となっています。
これより、一般的に高収入といわれる世帯であっても、そのうちの約20%は、貯蓄がない世帯だということがわかります。
確かに、生活にかかるお金は、家賃、食費、通信費、交通費、教育費など、さまざまなモノ・コトがあります。そうはいっても、世間一般で年収1000万以上世帯というのは高収入です。
その中で、約20%の貯蓄がないという世帯は、もしかしたら「貯蓄が少ない人・お金が逃げていく残念な人」なのではないでしょうか。
お金を貯めるためには、
- 「収入を増やす」
- 「支出を減らす」
- 「お金に働いてもらう」
の3つの原理原則を踏まえる必要があります。
年収が1000万円以上の世帯であれば、上記の「収入を増やす」という条件は、ひとまず満たしていると考えることにしましょう。
そうなれば、お金が貯められない理由としては、収入以外の「支出を減らす」、「お金に働いてもらう」が出来ていないと考えられそうです。それぞれ、以下に具体的なポイントを交え、説明を行います。