貯蓄が少ない人・お金が逃げていく残念な人の共通点2:お金に働いてもらえていない

収入が多ければ、お金が余り貯蓄できるはずと考えがちです。しかし実際のところ、お金を貯めようと「思う」だけでは、貯蓄は増えません。

というのは、例えば使えるお金が20万円あれば、あるだけ使ってしまうというのが、ヒトの行動の常だからです。

これは、英国の歴史学者・政治学者のシリル・ノースコート・パーキンソン氏が著作「パーキンソンの法則:進歩の追求」の第二法則で、「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」と提唱していることでもわかります。

まずは、お金に働いてもらえるしくみ作りが大切。以下の2つのポイントを押さえましょう。

お金に働いてもらえるしくみ作りのポイント1. 先取り貯蓄を行う

先取り貯蓄とは、給料などの収入があったら、先に定額を貯蓄し残ったお金で生活する方法です。

先取り貯蓄をしておけば、残りのお金を全部使っても大丈夫。毎月、着実にお金が貯まっていきます。まずは、財形貯蓄や積立定期預金などで、お金の貯まるしくみを構築しましょう。

お金に働いてもらえるしくみ作りのポイント2. 投資をする

先取り貯蓄でコツコツ貯蓄すれば、確実にお金が貯まります。しかし、その預け先が財形貯蓄や積立定期預金だけというのは考えものです。

というのも、財形貯蓄や積立定期預金だけでは、昨今の低金利のため、お金に働いてもらうことができないからです。

そんなときに検討したいのが、つみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)など。

つみたてNISAであれば、投資などで得た配当金や分配金、売却益などに、通常であればかかるはずの税金(20.315%)がかかりません。毎年40万円までの投資の利益にかかる税金を最長20年間非課税にできます。

iDeCoであれば、拠出時、運用時、受取時に税制優遇が受けられます。ただし、原則60歳まで引き出せないため、注意が必要です。

まずは、手取り額の2割を目安に、上記1、2にバランスよく分けるようにしましょう。

まとめ

収入が多いからお金が貯まるのではなく、自分のお金の使いかたをよく知り、貯蓄できるシステムを取り入れるかどうかがカギになります。

参考資料

舟本 美子