株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅続伸、商いは今一つ盛り上がらず

2017年4月24日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 18,875円(+255円、+1.4%) 大幅続伸
  • TOPIX 1,503.1(+14.6、+1.0%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 988.2(▲20.3、▲2.0%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,534、値下がり銘柄数:381、変わらず:101
  • 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
  • 年初来高値更新銘柄数:61、年初来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は19億2,119万株、売買代金は2兆1,193億円(概算)となりました。先週末と比べて出来高は小幅増加となりましたが、売買代金はやや減少しています。フランス大統領選挙(第1回目)の結果を受けて、リスクオフの雰囲気は後退しましたが、本格的な売買には慎重と見られます。

日経平均株価は、110円/ドルの円安に振れたこと等から寄り付きから大幅高となり、直後には一時+289円高となりました。しかし、その後は上値が重くなり、後場の半ばには+219円高まで上げ幅を縮小します。その後やや盛り返しますが、結局は寄り付き直後の高値を抜くことができず引けました。ほぼ“寄り付き天井”だったと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きとなった結果、4月5日以来の1,500ポイント回復となりました。しかし、上昇率は日経平均株価を大幅に下回っており、このあたりにも本格的な買いが出ていないことが伺えます。

東証マザーズ総合指数は大幅続落、売買代金は今年2番目の低水準

東証マザーズの出来高は6,383万株、売買代金723億円となり、いずれも先週末より激減しました。出来高・売買代金とも半分以下へ落ち込んでおり、とりわけ、売買代金は今年2番目に低い水準となっています。

個人投資家の買い意欲の乏しさが顕著に表れ、総合指数は5日ぶりに1,000ポイント割れになるなど、大幅下落で引けました。

上方修正発表のソニーが急騰して6連騰、パナソニックは年初来高値を更新

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が久々に急騰して日経平均株価の上昇を牽引しました。また、テルモ(4543)、塩野義製薬(4507)、アステラス製薬(4503)などの医薬品株の大幅上昇も目を引いています。

ハイテク株では、先週末に2017年3月期業績予想の上方修正を発表したソニー(6758)が急騰して6連騰となり、同じく急騰したパナソニック(6752)は年初来高値を更新しました。

一方、しまむら(8227)やコマツ(6301)が大きく値を下げ、花王(4452)やライオン(4912)も下落して引けました。また、三菱電機(6503)も冴えない値動きとなっています。

新興市場では、先週末にストップ高となったUMNファーマ(4585)が一転して暴落となり、Gunosy(6047)も大幅安となりました。一方、串カツ田中(3547)が堅調に値を上げ、串カツ人気の底堅さを示しています。

青山 諭志