節電ポイントが過熱化

今年の夏は「節電ポイント」に注目が集まっています。電力ひっ迫を回避すべく、政府が新たに導入した対策で、節電した家庭に節電ポイントを付与するというものです。

すでに東京電力や東京ガスなど、数社の電力会社ではポイント付与の事業を始めています。

ただし、節約のためにとむやみにエアコンを控えていては、我慢を続けることとなりモチベーションは保ちにくいもの。それどころか、屋内でも熱中症のリスクが高まってしまいます。

屋内でも熱中症は発生する

消防庁の「熱中症情報」によると、2022年7月4日~7月10日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、5744人でした。このうち、約半数である48.1%は住居で発生しています。

出所:消防庁「熱中症情報」

高齢者が多いものの、成人は31.3%、少年は11.0%、乳幼児が1.0%を占めています。

こうした状況から、屋内でも熱中症リスクは高いことを認識し、日頃から対策することが重要だと言えます。

環境省によると、熱中症を引き起こす要因は「環境」「からだ」「行動」の3つです。このうち「環境」として、「気温が高い」「締め切った屋内」「エアコンのない部屋」などがあげられており、屋内でも熱中症になる環境があることが示されています。

こうした中、エアコンの温度をあげて我慢をするというのは、危険な側面もあるでしょう。では節電と熱中症対策は、どのように両立させればいいのでしょうか。