月額9000円ほどの「老齢年金生活者支援給付金」を受けとる人も…《保険料の納付状況別》給付額の目安を「早見表」で見てみる！《新たに対象となる年金受給者には「9月頃」に請求書が送付される予定です》

「年金だけでは生活が苦しい…」

そんな方に向けたサポート制度「老齢年金生活者支援給付金」があります。

これは、公的年金の受給額が少なく、老後の所得が一定基準を下回る方を対象にした給付金制度です。

老齢年金生活者支援給付金は、2カ月に1度、公的年金と同じ日に、同じ口座に振り込まれます。

この給付金は、一度受給が始まれば、支給要件を満たしている限り、継続して支給されるため、老後の大切な収入源の一つとなるでしょう。

では、給付額はいくらなのか。2024年3月末時点での平均支給額は月額4014円となっています。ただし、老齢年金生活者支援給付金の給付額は、現役時代の年金保険料の納付状況によって計算されるため、月額9000円以上を受けとっているケースもあります。

この記事では「老齢年金生活者支援給付金」の制度の概要、対象となる条件、給付額の目安、申請方法について詳しく解説していきます。

1. 「老齢年金生活者支援給付金」ってどんな制度？

「年金生活者支援給付金」は、低所得の年金受給者の生活を支えるための給付金制度です。財源の一部は、消費税率の引き上げ分が充てられています。

2カ月に一度、年金に上乗せして支給されるもので、受給中の年金に合わせて、以下の3種類が設けられています。

このうち、シニア世帯の暮らしとかかわりが深い「老齢年金生活者支援給付金」の支給要件について見ていきましょう。