7. 次回「老齢年金生活者支援給付金」の支給日は「8月15日(金)」

年金生活者支援給付金は、年6回に分けて、偶数月の15日に支払われます。なお、15日が土日または祝日のときは、その直前の金融機関の営業日に支払われます。

年金と同じ口座、同じ日に、年金とは別に振り込まれます。(通帳には2つの振り込みが記載されます)

出所:日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」をもとにLIMO編集部作成

2025年の年金の支払日は上記のとおりです。

各支払月には、原則、その前月までの2カ月分の年金生活者支援給付金が支払われます。例えば、8月に給付されるのは、6月分および7月分の年金生活者支援給付金です。

8. いろんな制度を知ることが将来の「備え」に繋がります

今回、はじめて「老齢年金生活者支援給付金」という制度を知ったという方もいらっしゃるかもしれません。

この制度の対象となる方には、日本年金機構から請求書が送付されます。案内を見逃さずに申請すれば、給付金を受け取ることができます。

ただし、このような公的サポート制度の多くは、「申請しなければ受け取れない」点に留意しましょう。

制度そのものを知らなければ、せっかくの支援を活用できずに終わってしまうケースも少なくありません。

また、知っておきたいのは「もらえる制度」だけではありません。一方で“負担が増える制度”にも目を向けることが大切です。

たとえば、公的医療保険制度。国民健康保険料や後期高齢者医療保険料、そして介護保険料は、年々じわじわと上昇しています。

さらに、2026年4月からは「子ども・子育て支援金」の徴収も始まります。

このように、「支援」と「負担」はセットであり、どちらも時代とともに変化していくものです。

年金受給世代はもちろん、現役世代にとっても、こうした制度の内容や変化を正しく理解し、見逃さずに備えていくことが、安心できる老後の生活につながります。

参考資料

和田 直子