60歳代「みんなの貯蓄」を円グラフで見る。就業状況と定年後に減る・増える出費は？ 60～69歳で働く人はどれくらいいるのか　　

60代の貯蓄を円グラフで見る。みんないくら持ってるのか

70代まで、また働けるうちはいつまでも働きたいと思う理由は人それぞれです。

仕事にやりがいや楽しみを感じている人もいれば、働くことで生活にメリハリが付く、健康に良いなどのメリットを感じている人もいるでしょう。

一方で貯蓄が少ないからや、老後資金に不安を抱えて辞められないという方もいると考えられます。

60代以降の仕事に大きく関係する貯蓄について、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査［二人以上世帯調査］（令和3年）」から、今の60代の二人以上世帯の貯蓄額を確認しましょう。

60代世帯の金融資産保有額（金融資産を保有していない世帯含む）

• 平均値：2747万円
• 中央値：810万円

平均は2747万円。より実態に近い中央値は810万円です。2019年には「老後2000万円問題」が話題となりましたが、中央値は800万円ですね。

円グラフを見てわかる通り、最も多いのは「3000万円以上」で22.8％、次に「金融資産非保有」で19.0％。大きく二極化しているようすがわかります。

貯蓄200万円未満はおよそ4分の1世帯と、老後資金が厳しいご家庭も一定数います。働き続ける必要性を感じる方もいるのでしょう。