文部科学省は2022年7月13日、令和3年度学校保健統計調査(速報値)を公表しました。

それによると、裸眼視力1.0未満の者の割合は、小学校1年生で約4人に1人、小学3年生で約3人に1人、小学6年生では約半数となっていることがわかりました。

また、肥満傾向児の割合は男女ともに小学校高学年が最も高いというデータも明らかになりました。そこで今回はこの調査結果について解説していきます。

視力1.0未満は高校生で6割以上に

同調査の対象は下記の通り。

国立、公立、私立の幼稚園,幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校、高等学校の満5歳から17歳までの幼児、児童及び生徒の一部。

【抽出率】

  • (発育状態):全幼児、児童及び生徒の5.3%( 69万5600人)
  • (健康状態):全幼児、児童及び生徒の25.5%( 333万6191人)

それでは、調査結果を詳しく見ていきます。

出典:文部科学省「令和3年度学校保健統計調査(速報値)」

裸眼視力1.0未満の割合

  • 幼稚園(5歳):24.81%
  • 小学校:36.87%
  • 中学校:60.28%
  • 高校:64.41%

小学校は平均で3人に1人以上が視力1.0未満となっています。小学校の内訳は下記の通りです。

【小学校】裸眼視力1.0未満の割合

  • 6歳:23.04%
  • 7歳:28.09%
  • 8歳:33.39%
  • 9歳:40.27%
  • 10歳:45.27%
  • 11歳:50.03%

11歳、すなわち6年生で半分以上が視力1.0未満であることがわかりました。