2. シルバー民主主義を阻止しよう
シルバー民主主義という言葉があります。政治家が、若者よりも高齢者の利益を考えるインセンティブを持っている、という事を示す言葉です。
高齢者は人口が多く、投票率も高いので、政治家が高齢者に不利益になる政策に賛成すると次の選挙で落選してしまうリスクが高まります。
しかし、若者は人口が少なく、投票率も低いので、若者に不利益になる政策に賛成しても次の選挙で落選する心配は大きくありません。
限られた予算を高齢者向けに使うか若者向けに使うべきか、と問われれば、政治家としては自分の選挙の事を考えて高齢者向けに使おうとするかもしれません。
政治家が若者の利益も考えるようになる条件は、若者が選挙で投票することです。多くの若者が選挙で投票したという事がわかれば、政治家は「若者の利益を損なうような政策に賛成すると、次の選挙で落ちるかも知れない」という恐怖を感じるようになるでしょうから。