3. 厚生年金の受給額が多い都道府県、少ない都道府県はどこ?
都道府県別に厚生年金の受給額を見ていきましょう。
3.1 厚生年金(老齢年金)の平均年金月額が多い都道府県ベスト5
- 1位:神奈川県(16万6270円)
- 2位:千葉県(16万817円)
- 3位:東京都(15万9393円)
- 4位:奈良県(15万8796円)
- 5位:埼玉県(15万7022円)
予想されていた方も多いかもしれませんが、ベスト5は首都圏が多いという結果になりました。1位の神奈川県は日本全体の平均額の14万円より約2万円も多く受け取っていますね。
それではここからは逆に、平均年金月額が少ない都道府県を見ていきましょう。
3.2 厚生年金(老齢年金)の平均年金月額が少ない都道府県ベスト5
- 1位:青森県(12万2189円)
- 2位:秋田県(12万2695円)
- 3位:山形県(12万4286円)
- 4位:岩手県(12万6274円)
- 5位:鳥取県(12万7306円)
受給額が最も多い神奈川県と、少ない青森県の差は約4万円。地域によって賃金の水準が異なるため、現役時代の収入や加入期間で決まる厚生年金はこのように差が出ていると考えられます。
今後、リモートワークがより広まっていくと結果は変わっていきそうですね。
執筆者
山口大学経済学部卒業後、老舗部品メーカーに入社。約2年の法人営業ののち、住友生命保険相互会社に転職。個人、法人顧客向けに生命保険の販売に約8年間従事。その間、抜群の行動力で優秀な成績を収め、2017年には所長職に任命。チーム運営や人材育成にも携わる。現在はIT金融ベンチャーで個人向け資産運用のサポート業務を行っている。FP2級、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年5月29日更新)