2022年7月10日に投開票が始まる参院選。参院選では各党が公約を掲げていますが、そのなかでも社会保障の施策が重要な論点となっています。
その中でも、年金についての主張は各党さまざまです。
2022年度から年金支給額が下がったこともあり、国民の注目度も高いでしょう。しかし、年金の制度そのものについて、あなたはどれだけ理解しているでしょうか。
実は、受給額には国民年金・厚生年金ともに「加入期間」が影響します。また、厚生年金の場合は収入によっても、将来受け取る年金額が異なります。
そこで今回は年金制度の基本や平均受給額について確認した後、「加入期間が短いケース」の平均的な受給額についても見ていきます。
【注目記事】厚生年金「羨ましい」高額受給者ゾーンの保険料はいくらか。保険料はどう決まるか
1. 厚生年金・国民年金の仕組みをおさらい
まずは2階建てと言われる、日本の年金制度について確認しましょう。
- 国民年金:20歳以上60歳未満の方が原則加入する。保険料は一律。老後は自営業や専業主婦の方などが受け取る。
- 厚生年金:会社員や公務員などの方が国民年金に上乗せして加入(パートも一定用要件を満たせば加入が可能に)。収入に応じて支払った保険料により、将来の受給額が異なる。
まずは自分がどちらの年金に加入しているか、また加入期間についても把握しておいたほうが良いでしょう。