3. 猫が快適に過ごせるようにするために必要な電気代は?

では、具体的にはどれくらいの気温・湿度がよいのでしょうか。

猫の場合は推奨される温度は20~25℃程度、湿度は50~60%程度と言われています。

ただ、20℃の気温は人間からすると「肌寒い」と感じることが多いので、25度前後を維持するのが丁度よい落としどころだと言えそうです。

そして、これらの気温を維持するために必要な電気代はどのように計算すればいいのでしょうか?

エアコンの場合は運転中に消費電力が大きく変化するため、「期間消費電力量」という数値を用いて計算します。

期間消費電力量は「エアコンを1年間使用した場合に使用する電力の量の目安」です。

これに電力料金単価を掛け算すると「1年間の電気代」を出すことができます。

例えば、日立のエアコンであるRAS-X22Mの期間消費電力量は555kWhです。

機種によって期間消費電力量は異なるので、実際に計算する際は、ご自身がお使いのエアコンの値を確認してください。

料金単価は、ご契約の電力会社の単価を使うのが最も正しいのですが、便宜的に公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公開している「電力料金の目安単価」を使います。

これは1kWhあたり27円(税込)となります。

これを踏まえて計算すると、RAS-X22Mの年間電気代は「555kWh×27円= 1万4985円/年」となります。

1カ月当たりに直すと1248円/月となります。

電気代のことを考えると、意外と大きな費用ではないことがわかります。

猫を熱中症から守るためにも、エアコンは25℃の設定温度を守りつつ、必要以上にケチらずに使ったほうが良さそうです。

参考資料

當瀬 ななみ