2022年も6月となり、梅雨明けの地域が出たり、全国各地で夏日(最高気温25℃以上の日)や真夏日(最高気温30℃以上の日)が見られたりするようになりました。

ここで気になるのは「猫などのペットとの夏の過ごし方」。

猫についても、人間と同じような対策で問題ないのでしょうか?

1. ペットの熱中症対策の基本は人間と同じ。少し違うところは?

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Pixel-Shot/shutterstock.com

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ペットの熱中症対策は、一般財団法人 日本気象協会が公開している「イヌ・ネコの熱中症予防対策マニュアル」に簡潔にまとめられていますので、こちらを参考にするのがお勧めです。下記に対策部分を引用します。

<屋内>

  • 風通しを良くしておく。
  • ペットが自由に居場所を選択できるようにしておく。
  • 暑い時期の室内温度は26℃以下にする。
  • 直接日光が当たらないようにする。

※冷房機器を使用する際は、直接冷風が当たらないようにも気をつける。

<屋外>

  • こまめな給水を心がける。
  • 時には体表に水道水をかけ流す。
  • 風を送り気化熱を利用して、簡易的な体幹冷却法を取り入れる。
  • 直接日光が当たらないようにする。

基本的には「暑い時期の室内温度を調整し、こまめに給水する」というのが重要であり、この点は人間の熱中症対策と一緒です。

人間と大きく異なるのは「ペットが自由に居場所を選択できるようにしておく」という点です。

猫も犬も、人間ほど汗をかかないため、自力での体温調整が苦手です。

そのため、体温調節のために「居心地がいい気温の場所」に定期的に移動する習性があります。

この習性を考慮した注意点だといえます。

しかし、ペットの性格によってはケージに入れておく必要があり、室内を自由に歩かせるわけにもいかないことがあります。

その場合も、できる限り広いケージを選んだり、リードでつないでおいて自由に動ける範囲を確保したりするなど、ペットが体温調整するための配慮が必要だと言えます。

2. 熱中症になりやすい猫種はペルシャ・エキゾチックショートヘア・ヒマラヤンなど。長毛種または短頭種に注意!

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Pixel-Shot/shutterstock.com

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熱中症になりやすいのは、主に短頭種または長毛種です。

短頭種は鼻が短いことから呼吸時に気道に圧力がかかりやすく、体温調整が苦手な傾向があります。

また、長毛種は常に長いふわふわの毛におおわれているので、人間に例えると「夏でも厚着をしている」ような状態です。

具体的には、短頭種の猫はペルシャ・エキゾチックショートヘア・ヒマラヤンが代表的です。

長毛種の猫はペルシャ・メインクーン・ラグドール・ノルウェージャンフォレストキャットなどです。

これらの種類を飼っている場合は特に室内の気温調整に注意しましょう。

3. 猫が快適に過ごせるようにするために必要な電気代は?

では、具体的にはどれくらいの気温・湿度がよいのでしょうか。

猫の場合は推奨される温度は20~25℃程度、湿度は50~60%程度と言われています。

ただ、20℃の気温は人間からすると「肌寒い」と感じることが多いので、25度前後を維持するのが丁度よい落としどころだと言えそうです。

そして、これらの気温を維持するために必要な電気代はどのように計算すればいいのでしょうか?

エアコンの場合は運転中に消費電力が大きく変化するため、「期間消費電力量」という数値を用いて計算します。

期間消費電力量は「エアコンを1年間使用した場合に使用する電力の量の目安」です。

これに電力料金単価を掛け算すると「1年間の電気代」を出すことができます。

例えば、日立のエアコンであるRAS-X22Mの期間消費電力量は555kWhです。

機種によって期間消費電力量は異なるので、実際に計算する際は、ご自身がお使いのエアコンの値を確認してください。

料金単価は、ご契約の電力会社の単価を使うのが最も正しいのですが、便宜的に公益財団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公開している「電力料金の目安単価」を使います。

これは1kWhあたり27円(税込)となります。

これを踏まえて計算すると、RAS-X22Mの年間電気代は「555kWh×27円= 1万4985円/年」となります。

1カ月当たりに直すと1248円/月となります。

電気代のことを考えると、意外と大きな費用ではないことがわかります。

猫を熱中症から守るためにも、エアコンは25℃の設定温度を守りつつ、必要以上にケチらずに使ったほうが良さそうです。

参考資料

當瀬 ななみ