5. 地方4市は堅調なマンション・オフィス需要で大幅に上昇

三大都市圏を除く地方圏は住宅地、商業地とも前年のマイナスから2022年はわずかにプラスへ転じたが、札幌、仙台、広島、福岡の「地方4市」は大幅な上昇となっている。なかでも札幌市は住宅地、商業地とも5%台の上昇率となり、福岡市の商業地は9%台だった。

こうした中核都市では中心部でタワーマンションなどの供給が活発になっているほか、オフィス需要も堅調で商業地の需要も高まっている。また中心部へのアクセスのよい近接エリアも住宅ニーズが高く、駅周辺や郊外型大型店舗周辺などの集積度が高まっている状態だ。

ちなみに全国で最も高い上昇率となった地点は住宅地、商業地とも札幌市に隣接する北広島市で20%前後の上昇だった。同市ではJR北広島駅西口で野球場を核としたボールパーク事業が2023年の開業を目指して進められており、駅前では大規模マンションも分譲中だ。商業地では福岡市博多区祇園町も全国3位に入っており、2023年3月予定の地下鉄新駅開業の効果で地価上昇が続いている。

※この記事はLIFULL HOME'S 不動産投資コラムより提供を受けたものです。

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LIFULL HOME'S 不動産投資編集部