年収400万円台世帯の貯蓄事情を深掘り

ここでは、年収400万円台の世帯の貯蓄額とその中身を見ていきます。今の高齢者では高額年金受給世帯もあることから、データを「勤労世帯」に絞ってみていきます。

総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)第8-2表」から、「年収400万円台勤労世帯の貯蓄事情」を整理していきます。

「年収400万円~450万円世帯」貯蓄の内訳

  • 貯蓄合計:912万円
  • 通貨性預貯金:317万円
  • 定期性預貯金:303万円
  • 生命保険など:225万円
  • 有価証券:52万円
  • 金融機関外:15万円

「年収450万円~500万円世帯」貯蓄の内訳

  • 貯蓄合計:784万円
  • 通貨性預貯金:277万円
  • 定期性預貯金:237万円
  • 生命保険など:157万円
  • 有価証券:94万円
  • 金融機関外:19万円

世帯年収400万円台の勤労世帯の貯蓄額は、1000万円のラインにあと少しで手が届くといったところです。

引き出しやすい「通貨性預貯金(普通預金や当座預金)」と、預け入れ期間が決められている「定期性預貯金」の割合はほぼ同程度でした。

一般的に、定期性預貯金の割合が多い、もしくは生命保険や有価証券に資産を振り分けて保有している家庭は「貯蓄が順調である」と言われます。

定期預金や生命保険のように毎月定期的に貯蓄に回せるような仕組みは、結果的に「いい習慣づくり」として着実に貯蓄ができるポイントになっているようです。