「みんなの貯蓄」から「我が家の貯蓄」を考える
年収400万円台世帯の平均貯蓄額は約1000万円で「それなりに貯めている」印象を受けますが、住宅ローンなどを引いた純資産額は90から300万円程度が平均のようです。
年収400万円台世帯の場合、平均年齢から考察すると定年まで10年余りです。ここから老後資金の目安である2000万円を貯めようと思うと、ローン返済に加えて貯蓄ペースの加速が求められます。
そもそも老後資金2000万円というのも一つの目安であって、世帯により必要となる金額は実はばらばらです。「みんなの貯蓄額」だけでなく、「我が家の貯蓄」としてどれだけ必要なのか、しっかり考えてみましょう。
まとめにかえて
今回は「年収400万円台世帯」の貯蓄事情について詳しく見てきました。家族構成や子供の進路、居住地などでも貯蓄のしやすさは変わるでしょう。
「みんなはどれだけ貯めているのか」が気になるものですが、大切なのはその金額よりも貯蓄ペースや貯蓄方法です。
リスクが怖くて、という理由で資産運用は牽制される方もいらっしゃるとは思いますが、なにもしないのもリスクの時代とも言えます。リスクや商品のメリット・デメリットをしっかりと把握することで安心して運用は始められます。
雑誌やネットなどで自分なりに調べて始められるのもいいですが、ご年齢やご年収、家庭状況などによって適正な商品も変わってきます。正しい情報を持って、より確実に貯蓄を進めていきましょう。
参考資料
太田 彩子