1. 住民税と所得税では計算が違う? その理由は所得控除

所得税は0円だったのに、住民税がかかってしまうというケースがあります。実は、住民税と所得税は同じではありません。住民税がかかる場合も考えられます。

せっかく税金を意識してパートを調節したのに、住民税がかかってしまうのは悔しいですよね。同じ収入なのに、住民税と所得税が違うのはなぜでしょうか。

住民税と所得税の計算では、最初に、サラリーマンの経費にあたる「給与所得控除」を収入から差し引いて、「所得金額」を計算します。その後、実際に税金かかけられる「課税所得」を計算するために、所得金額から「所得控除」を差し引きます。

住民税と所得税が違うのは、この所得控除に違いがあるためです。東京都練馬区の「住民税と所得税の違い」で、所得控除に違いがある項目と金額を発表していますので、見てみましょう。

所得控除には、ほかにも雑損控除、医療費控除、社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除があり、それらは住民税と所得税で金額は同じです。

しかし、表からわかるように、多くの項目で、所得税のほうが住民税より高くなっています。所得から差し引く控除の金額が高くなるほど、納税額は安くなりますので、住民税だけがかかるという状況も起こり得るのですね。