「専業主婦世帯と共働き(フルタイム・パート)世帯」過去30年の推移とは
同調査を元に、まずは共働きと専業主婦の世帯数を1985〜2021年まで見ていきましょう。
1985年、つまり今の育児世代が子どもの頃には専業主婦世帯が936万世帯、共働き世帯が718世帯でした。
それが90年代後半からは共働き世帯が上回り、2021年には共働き世帯が1177万世帯、専業主婦世帯が458万世帯となっています。
今の育児世代は専業主婦世帯が多い時代に育てられ、自分たちは共働きが多い時代に育児をしているのですね。
共働き世帯でもフルタイム・パート別に見てみましょう。
共働き世帯(妻がパート週35時間未満就業・妻64歳以下)は1985年に228万世帯でしたが、2021年には691万世帯まで約3倍に増加しています。「共働きが増えいてる」というのは主にパートタイムで働く女性が増えているのでしょう。
一方で共働き世帯(妻がフルタイム週35時間以上就業・妻64歳以下)は1985年に461万世帯で、2021年には486万世帯と30年以上同程度で推移しています。
フルタイムはなかなか増えませんが、2021年には専業主婦世帯よりもフルタイム共働き世帯の方が多い結果となりました。
それだけ専業主婦世帯が減少しているのでしょう。