60~70代前半で「就業率」が増加
貯蓄がなければ、年金だけに頼る…というわけにもいかないでしょう。
厚生労働省の「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、国民年金の平均月額は5万6252円、厚生年金は14万4366円です。
男性であれば厚生年金のみで生活できる場合もありますが、万が一の備えは歳を重ねるほど重要です。
今は働くシニアも多いですよね。厚生労働省「令和3年版高齢社会白書」による、60~70代の就業率の2010~2020年の推移は以下の通り。
就業率の推移:2010年→2020年
- 60~64歳:57.1%→71.0%(+13.9ポイント)
- 65~69歳:36.4%→49.6%(+13.2ポイント)
- 70~74歳:22.0%→32.5%(+10.5ポイント)
- 75歳以上:8.3%→10.4%(+2.1ポイント)
60代は前半・後半ともに10年間で約13ポイントも働く人が増えています。
その傾向は70代前半も同じくで、約10ポイントも増えていますね。
60~70代で働く理由は人それぞれ。生きがいの他、定年が延長されるのも理由の一つでしょう。
一方で貯蓄事情をみると、お金のために働いているという人も多いと考えられそうです。