5. 「国民年金と厚生年金」受給額は夫婦でピンキリだった
実際に受給されている年金について、厚生年金と国民年金に分けて見ていきました。平均は厚生年金が14万4366円で、国民年金が5万6252円です。
ただし、厚生年金は現役時代の報酬によって年金額が左右されます。特に今のシニアでは男女差が顕著に見られましたね。男女の差は埋まっても、個人差は今後も変わらず続くことが予想されます。
まずは働き方によって受給額に差があることを知り、可能であればご自身の目安受給額を確認してみましょう。この場合、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」でのシミュレーションがおすすめです。
年金だけでは老後資金が足りないこともよくあるケースです。今から老後資金を準備する場合、どのような方法があっているのかも考えてみましょう。
今はインフレのリスクもあるので、預貯金一択はリスクがあるかもしれません。反対に、投資に全資産をつぎ込むのもリスクが高いでしょう。
預貯金・保険・資産運用などをバランスよく振り分け、資産を増やしていくことが大切ですね。長引く梅雨期間に、ぜひ一度マネープランと向き合ってみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「令和4年4月分からの年金額等について」
- 企業年金連合会「第一号厚生年金被保険者」
- 日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)
- 厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」
太田 彩子