厚生年金「ひとりで月15万円以上」受け取っている割合は?
では、年金だけで老後生活できる人はどれくらいいるのでしょうか。厚生労働省が公表した「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、年金の受給分布は以下のようになっています。
厚生年金の平均月額
全体平均:14万4366円
- 男性平均:16万4742円
- 女性平均:10万3808円
※厚生年金の受給額には国民年金の金額を含む
全体の平均受給額は約15万円となっていますが、男女の差に注目すると約6万円もの差があります。
一概に「全体平均だけ」に注目すれば良いというわけではありません。
また、男女のボリュームゾーンに注目すると、男性は15万円~20万円、女性は7万円~12万円となっています。月15万円以上受給するのは男性で6割強、女性では約1割です。
特に女性ひとりの場合は、年金だけで老後生活を過ごすことは難しいといえるでしょう。
だからといって、決して男性が楽観視できるということでもありません。最近もニュースで度々取り上げられていますが、物価の上昇が続いています。
また、住まいが賃貸である場合、15万円よりも大きなお金が必要となるでしょう。
年金受給額も、今年の4月から昨年度に比べて0.4%引き下げられています。
以上のように、将来の生活においては不安要素が多々挙げられることからも、心配になっている人も多いのではないかと思います。