4. なぜ銀行はアクティブファンドを推してくるのか
前置きが長くなりましたが、ここではアクティブファンドの見分け方をお伝えしていきます。
それはなぜかというと、銀行等の店頭では販売手数料が落ちにくいインデックスファンドはそもそもあまり取り扱われていないからです。
仮に、この記事を読んだ読者の方で「間違った投資信託を銀行で購入して失敗した」と思うのであれば、それはアクティブファンドの可能性が高いです。
銀行からすれば、自分たちにとって実入りが少ない商品をあえて店頭で、また人件費をかけてまで売るはずはありません。これは銀行だけではなく、どんな商売も同じでしょう。
また、インデックスファンドであれば、儲かってないのであれば「日本株が悪い」、「世界の株式市場が不調だった」とマクロ環境のせいにできます。
投信のパフォーマンスが悪くても、顧客の怒りの矛先は漠然とした「市場」やひいては「景気」に向くので販売側も心理的安全性を保ちやすいともいえます。
ただ、アクティブファンドというのは先程も簡単に触れていますが、通常はファンドマネージャーが運用を担当し(最近はAIで銘柄を決めるという話もあるので、ファンドマネージャーが必ずしも生身というわけではなくなりました)、ベンチマーク(例えば、TOPIXやS&P500など)のパフォーマンスを上回ろうとするものです。
アクティブファンドの失敗はつまるところ、「ファンドマネージャーのせい」というところになるので、パフォーマンスが良くないとこれまた怒りが増長するわけです。