2. Google Scholarで英語の論文の方が多くヒットする理由は
スペインのポンペウ・ファブラ大学の研究チームが2021年1月に公表した” Language Bias in the Google Scholar Ranking Algorithm(Google Scholarのランキングアルゴリズムにおける言語的バイアス)”という論文でも指摘されている傾向です。
この論文では、論文も認知・引用の機会を増やすためにASEO(アカデミックな検索エンジン最適化)を実現するためにGoogle Scolarの検索アルゴリズムをリバースエンジニアリング(ある製品の挙動を見ることで、仕様・ロジックを調査すること)した結果の一つを示しています。
ただ、この傾向はGoogle Scholarを使って調べているかどうかに限らず、学術論文ではよく見られる傾向です。日本語で書かれた論文や書籍は英語で書かれたものに比べると、調査範囲も分量も限られています。
そのため、Google Scholarなどの論文検索サイトを使う時は、日本語のキーワードだけではなく、英語のキーワードも併せて検索すると、より深く調べることができます。