住民税の計算方法

所得割額を出す計算式は、以下のとおりです。

住民税の計算方法(1) 所得金額から所得控除額を引き、課税対象となる所得金額を求めます。

「所得金額」-「所得控除額」=「課税所得金額」

「所得金額」とは、収入から経費を引いた金額です。収入が給与だけの人であれば、給与収入から給与所得控除額(みなし経費)を引いた金額が給与所得となり、これが所得金額となります。

他にも収入がある人は、各収入から必要経費を引いた所得金額を合計し、そこから損失の繰越控除があれば引いて出た金額が所得金額となります。

「所得控除額」は、個人的な事情を考慮して、必要経費とは別に所得から引く金額のことです。物的控除と人的控除があり、物的控除は「医療費控除、社会保険料控除、生命保険料控除」など、人的控除は「基礎控除、配偶者控除、扶養控除」などがあります。住民税に対する所得控除は、所得税に対するものと一部を省いて金額が異なっています。

住民税の計算方法(2)    課税所得金額に所得割の税率である10%をかけた後、税額控除額を引き、所得割額を出します。

「課税所得金額」×「税率10%」-「税額控除額」=「所得割額」

「税額控除」とは、課税所得に税率を乗じて算出した税額から、一定の金額を控除するものです。「配当控除や寄附金税額控除(ふるさと納税など)、住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」などがあります。

住民税の計算方法(3)    所得割額と均等割額(5000円)を足すと、住民税の税額になります。

「所得割額」+「均等割額」=「税額」