6. 年収と年金額は必ずしも比例しない

厚生年金や国民年金の決まり方を見ていきました。なんとなく「年収と年金額は比例する」と思っていた方も、必ずしもそうではないことに気づけたのではないでしょうか。

年金の仕組みはわかりにくく、自分で試算することはほぼ不可能です。日本年金機構が運営する「ねんきんネット」などを使い、個別にシミュレーションしてみましょう。

将来の目安となる年金額だけではなく、過去の納付実績や未納期間なども確認できます。ぜひチェックしてみましょう。

また年金の額はさまざまな情勢を鑑みて改定されます。実際ここ2年の年金額はマイナス傾向が続いており、今後も減る可能性が高いです。

目安額は一度確認して安心というわけではないので、定期的に確認する習慣をつけましょう。同時に老後の資産形成もとても重要になります。

日本では年金だけで暮らす高齢者は5割以下になっており、自分で資産をつくる必要性が叫ばれます。

公的年金・預貯金・保険・資産運用をバランスよく組み合わせ、万全の体制で老後を迎えたいですね。

参考資料

太田 彩子