1. 年収と年金は比例するのか
「年金の額は年収が高い人ほど高くなる」と聞いたことがあるかもしれません。これは半分本当で、半分ウソです。
まず整理しておきたいのは、公的年金には「国民年金」と「厚生年金」があるということです。
1階の国民年金には日本に住む20~60歳以上のすべての人が加入し、2階の厚生年金には会社員や公務員等が国民年金に上乗せして加入します。
この点を踏まえて、年金と年収が必ずしも比例しない理由を見ていきましょう。
2. 国民年金は年収と年金額が比例しない
国民年金の保険料は定額で、誰もが一律の保険料を納めます。そして将来受け取れる老齢年金額は、保険料を支払った月数で計算されます。
つまり現役時代の年収は全く関係なく、納付実績のみで決まるということです。ちなみに2022年度の満額は6万4816円(月額)。
現役時代にどれだけ稼いでいた人でも、MAXで6万円台であることを考えると、国民年金にしか加入していない人は何らかの自助努力が必要だと考えられます。