私たちが老後を迎えたとき、生活を支えてくれるのは主に老齢年金です。

老齢年金には老齢基礎年金と老齢厚生年金がありますが、いずれも一生涯定額を受け取れます。

では、万が一パートナーが亡くなった場合、これらの年金はどうなるのでしょうか。今回は、知らないと損するかもしれない年金手続きや家族の保障についてご紹介します。

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1. パートナーが死亡すると年金はどうなるのか

年金を受給しているパートナーが亡くなったときは、遺族が年金事務所などで届け出をします。このとき、国民年金の場合は14日以内、厚生年金の場合は10日以内に手続きをしなければなりません。

死亡時の手続きは煩雑になるため、漏れがないように気をつけないといけないポイントです。

近年ではマイナンバーによる管理が進んでいますね。年金機構にマイナンバーを登録している場合は手続きが不要なので、パートナーについて確認しておくといいでしょう。

1.1 未支給の老齢年金は遺族が受給する

年金受給者が亡くなったとき、未支給の年金が発生する可能性が高いです。これは年金が後払い制であるため、前月までの2ヵ月分が振り込まれているからです。

例えば4月10日に亡くなった場合、2月と3月分の年金をまだ受け取っていないことになります(4月15日が年金支給日)。

この場合、未払い分については遺族が受給できます。ただし相続対象が複数いる場合は代表者を選び、申請する必要があります。

戸籍謄本などの書類も必要になるため、手続きには時間がかかることも多いのです。

反対に、万が一届け出が遅れることで受給してしまった場合は、返還する必要が生じるので注意しましょう。