将来資金を守り育てるために
50代の貯蓄事情を知ることで、将来に向けての危機感を持たれた方もいるでしょう。
平均値や中央値はあくまでも数字上のものなので、「机上の空論」に感じてしまうかもしれません。
当然、貯蓄事情は個々の状況でさまざまですよね。子どもの有無や親の資産、さらには退職金の有無でも異なります。
大切なのは、50代の貯蓄事情を知ることで「二極化」の現状を知ることです。そして貯蓄のために、自分の場合は何ができるのかを考えることも重要ですね。
資産運用も1つの選択肢ですが、そもそも「支出の管理」ができていない家庭も多いです。退職を迎えれば自然と生活費が下がると思っている方は要注意です。
定年退職後に下がる費用がある一方、医療費などは上昇傾向にあります。家にいる時間が増えれば、当然光熱費などもあがるでしょう。
こうしたことも見据え、徐々に生活費をダウンサイズする練習も始めていきたいですね。
参考資料
太田 彩子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)