50代世帯、負債と「純貯蓄額」はいくらなのか
50代世帯では、住宅ローンなどの負債を抱えている世帯もいることが予想されます。貯蓄があっても負債も抱えている場合、ほんとうの貯蓄額とはいえません。
ほんとうの貯蓄額を知るために、今度は平均の「負債額」を確認してみましょう。貯蓄額から負債額を引くことで求められた金額を「純貯蓄額」といいます。
同じく金融広報中央委員会の調査から、純貯蓄額の金額を見ていきます。
50歳代・2人以上世帯の借入金残高(借入金がある世帯)
- 平均値:1421万円
- 中央値:1000万円
50歳代・2人以上世帯のほんとうの貯蓄額(貯蓄額-借入額)
- 平均値:-35万円(1386万円-1421万円)
- 中央値:-600万円(400万円-1000万円)
貯蓄額から負債額を引いた額を「純貯蓄額」では、平均でも中央値でもマイナスとなってしまいました。
ただし、同調査では50代のうち73.2%が「借入金がない」と回答しています。借入金がない世帯も合わせた調査では、負債残高の平均は377万円、中央値は0円でした。
住宅ローン等の返済が終わっている世帯、あるいは賃貸住まいの世帯と、まだ住宅ローンの残っている世帯では状況が異なることがわかります。