現役を引退した後の生活について、不安を抱える人は少なくありません。年金の支給額はマイナス傾向が進み、自助努力の必要性が叫ばれています。

では、今のシニアは十分な貯蓄を備えているのでしょうか。

総務省より「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」によると、全世代の二人以上世帯では、平均貯蓄額が1791万円となっています。

この結果をめぐっては、「お金を持っている高齢者を含んだ数字だから当たり前」という声もあがりました。

しばしば「お年寄りはお金を持っている」と言われますが、本当でしょうか。今回は総務省の家計調査より、70歳以上のうち「貯蓄3000万円以上」を保有する割合を見ていきます。