国の財政はどうなっているのか、一般会計の「歳入」の内訳を確認

私たちが健康で豊かな生活を送るために必要な公共サービスなどを提供するために、国は税金を集めて管理し、必要なお金を支払っていく活動を行います。これを「財政」といいます。

財政の定義として「歳入」と「歳出」があります。「歳入」とは国の1年間の収入、「歳出」とは国の1年間の支出のことです。

1年間の歳入と歳出の予定を示した計画のことを「予算」といいます。国の予算には「一般会計」と「特別会計」があります。

一般会計は「教育や福祉、公共事業など、基本的活動を行うのに必要な歳入、歳出を経理する会計」のことをいい、特別会計とは「国が行う特定の事業や資金を運用する等の目的で一般会計と区分して設けられた会計」のことをいいます。

歳入における税収の割合

<国の一般会計歳入額 内訳(令和4年度予算)>

出典:財務省「令和4年度予算のポイント」

財務省「令和4年度予算のポイント」より、上記の右側が令和4年度一般会計予算の歳入の内訳になります。

歳入の内訳は、税収を意味する「租税および印紙収入」が60.6%、国の借金である「公債金」が34.3%、その他の収入が5.1%となっており、税収が占める割合は約6割です。

3分の1は公債金という借金によって賄っている点は注目しておきましょう。

公債金は、国債を発行して借りたお金(元本)のことです。国債の返済や利子の支払いのための費用が国債費です。国債費は歳出の項目に出てくるので覚えておきましょう。