一般的な年金受給の開始年齢は65歳。

「65歳になったら仕事を辞めよう」と考えている方もいるかもしれませんね。

2019年には「老後2000万円問題」が話題になりました。それ以来、2000万円を意識されている方もいると思います。

また、最近では食料品や電気料金なども値上がりし、「仕事を辞めるに辞められない」と考える方もいるでしょう。

実際に65歳以上の無職世帯は貯蓄を2000万円以上もっているのか、その割合や高齢者のしごと事情についても見ていきます。

65歳以上で二人以上・無職世帯はどれくらい貯蓄を持っているのか

今回は総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、世帯主が65歳以上・二人以上「無職世帯」の貯蓄現在高を確認します。

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年(令和3年)平均結果-(二人以上の世帯)」

世帯主が65歳以上・無職世帯の貯蓄額

貯蓄現在高:2342万円

内訳

  • 通貨性預貯金:623万円(26.6%)
  • 定期性預貯金:924万円(39.5%)
  • 生命保険など:403万円(17.2%)
  • 有価証券:388万円(16.6%)
  • 金融機関外:4万円(0.2%)

65歳以上で無職の世帯では貯蓄現在高が2000万円を超えています。

2020年に比べて、貯蓄現在高は約50万円アップ。内訳をみると有価証券が40万円増えています。

まとまった預貯金を保有しながらも、一部で運用しているようすがわかりました。