高校生の金融経済教育の内容3. ライフプランニング
同じく金融庁の「高校向け 金融経済教育指導教材(高校生のための金融リテラシー講座)」では、ライフプランニングの重要性も教育されます。
ライフプランによって、かかるお金は違います。そのお金を準備するには時間が長いほど有利なので、まずは将来を思い描くことの重要さが教えられるのです。
さらに重要なのが「多様な稼ぎ方」という視点です。現実社会では、例えば同じ仕事をしていても「正規雇用」と「非正規雇用」にわかれます。
両者の待遇については、さまざまな議論がなされているところですね。
高校生のうちから「雇用形態による年収の違い」を知ることは、将来を具体的に考える上でとても重要な指針となるでしょう。
ちなみに金融庁の資料では、年齢別に「正社員」と「正社員以外」の年収がグラフで示されています。大人でも学べる内容だと言えるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)