1. 20代の貯蓄こそ資産運用・投資で大事な「複利」の力を使う

毎月同じ金額を貯めるなら、貯蓄を始めるのが早ければ早いほど、期間に比例して総額が増えるというのは、単純計算で理解できますよね。

20代から貯蓄を始めれば、その分長い時間を貯蓄にあてることができるので、他の世代で始めるよりも有利であることは明らかです。

しかしながら貯蓄の面白いところは、資産運用や投資で大事な「複利」の力を利用すれば、総額が「雪だるま式」に増えるという点です。

貯蓄には「単利」と「複利」があります。

単利は、預け入れた元本に対してのみ、利子を計算します。

一方の複利は、発生した利子を元本に足し、新しい元本として利子を計算するので、雪だるま式に利子が増えていくというわけです。

1.1 複利の恩恵は長期運用であればあるほど大きくなる

ですから同じ利率で預けた場合、期間が長くなるほど、複利の方が有利になります。

下図を見ていただくと分かりやすいでしょう。

時間の経過とともに、単利と複利とで利子の増え方の差がどんどん開いています。

この「複利」の力を知っているか否かで、同じ20代からの貯蓄でも、資産の増え幅が変わることがお分かりいただけたかと思います。

ちなみに利率とは、「普通預金金利 年0.001%」といった具合に表示される、額面金額に対し毎年受け取る利子の割合のことです(利子を半年ごとに受け取る半年金利などもあります)。