3. 1000万円の貯蓄を目指す場合

たとえば「1000万円」の貯蓄を、毎月3万円の貯蓄で、10年かけて目指すとしましょう。

その場合に必要な運用利回り(年利)は17.9%と、個人がする資産運用としては考えられないほどの高金利です。

では、かける年数を20年にのばしたらどうでしょうか。

その場合に必要な運用利回り(年利)は約3.2%と、この数字であれば個人がする資産運用として想定内の金利と言えるでしょう。

3.1 運用方法次第で貯蓄は“時短”することも可能

年利約3.2%というのは、個人がする資産運用において手堅い数字ではあるので、もう少しリターンを考慮して年利6%で運用したとしましょう。

月々積み立てる金額は前例と同じ、3万円とします。

その場合、1000万円の貯蓄を達成するのに20年かかっていたのを、約3年間短縮することができます。

4. 20代が老後資金をシミュレーションしてみたらどうなる?

老後資金を貯めることが貯蓄の目的であるなら、より大きな資金を、長いスパンで考えることとなります。

既に説明した通り、複利の力は長期になればなるほどその威力を発揮するので、20代から老後に向けた貯蓄を始めることができれば、30代以降で始めるのに比べてより大きな恩恵を受け取ることができます。

たとえば、25歳の人が30年間、毎月3万円を運用にあてた場合、貯まる資金の総額は以下の通りです。

年利3%なら、約1750万円。
年利5%なら、約2500万円。
年利7%なら、約3660万円。