1. 厚生年金や国民年金から天引きされるお金3つ

私達が普段受け取る給与からは、税金や社会保険料が引かれます。そのため額面と手取りは一致しませんよね。

同様に、年金からも天引きされるお金があります。例えば年金の月額が15万円に決まったとしましょう。しかしここから税金や社会保険料が引かれ、実際に手元に入るのは数万円低くなるのです。

引かれる金額は「所得や加入する健康保険」によって異なりますが、項目としては主に次の3つです。

1.1 介護保険料

40歳以上になると、すべての方は「介護保険料」を支払います。はじめは「健康保険料」に含めた形で納めていますが、65歳になれば単独で支払うことになります。

年金年額が18万円以上の場合、この介護保険料は年金から天引きして納めます。

1.2 税金

年金の額が一定以上になれば所得税や住民税が課税されます。こちらも一定の条件を満たせば、「年金天引き」で納めることになります。

1.3 健康保険料

国民健康保険料や後期高齢者医療保険料なども、一定の条件を満たすと年金からの天引きという形で納めることになります。

これらのお金を年金から天引きすることを、「特別徴収」といいます。反対に口座振替や納付書等で納めることを普通徴収と言います。

年金受給者は原則「特別徴収」にて保険料や税金を納めますが、一定額以下などで普通徴収となることもあります。

しかしいずれにしても支払う義務は免除されないので、負担感は変わらないでしょう。