5月も後半戦です。すでにゴールデンウィークがなつかしく感じられますね。
久しぶりの制限のないゴールデンウィーク、お出かけを楽しめた方も多いのではないでしょうか。
都道府県を越えてお出かけすると、現地の特色を肌で感じることができます。実は、厚生年金の金額にも地域で差があることをご存知でしょうか。
今回は遠い将来に感じる「年金」にフォーカスを当て、都道府県ごとの年金受給額をご紹介します。
また年齢別にもいくら違うのか見ていきましょう。
【注目記事】こんなに天引きされる?厚生年金と国民年金の実態。手取りと額面の違いを解説
1. 厚生年金とは?まずは「日本全国の平均受給額」を確認
そもそも日本の年金制度は2階建ての構造をしており、1階が「国民年金」、2階が「厚生年金」となっています。
このうち会社員や公務員などが加入する「厚生年金」の受給額について、まずは日本全国の平均を知っておきましょう。
厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」によると、受給額の月平均は次のとおりとなっています。
1.1 厚生年金(第1号)の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
全体での平均は14万4366円、男女ごとに見ると約6万円もの差があります。なぜこのような差があるのでしょうか。
厚生年金の受給額というのは、原則現役時代に納めた保険料と加入期間で決まります。保険料は報酬比例制で決まるので、「給与が高かった人ほど年金も高くなる」という特徴があります。
そのため個人差が開きやすくなっているのですね。続いて国民年金についても見ていきましょう。
2. 国民年金とは?日本全国の平均受給額も確認
1階に位置する「国民年金」のみを受給する人もいます。例えば自営業やフリーランス、そして専業主婦や専業主夫などがあてはまります。
同資料から国民年金の平均受給額も見てみましょう。
2.1 国民年金の平均月額
〈全体〉平均年金月額:5万6252円
- 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4112円
こちらは男女でほとんど差がなく、どちらも平均月額が5万円台となっています。
国民年金は所得に関係なくみんなが一律の保険料を納めます。未納や免除があればその分が満額から差し引かれるため、大きくばらけることがないのでしょう。
3. 「厚生年金の受給額」一番高い都道府県
それではいよいよ、都道府県ごとの受給額を見ていきましょう。ここまでの内容からわかるとおり、個人差が出やすいのは「厚生年金」です。
ここでは厚生年金(老齢年金)の受給額が高い県ベスト10と低い県ベスト10を見てみましょう。
3.1 厚生年金の平均年金月額が高い都道府県10位まで
- 1位:神奈川県(16万6270円)
- 2位:千葉県(16万817円)
- 3位:東京都(15万9393円)
- 4位:奈良県(15万8796円)
- 5位:埼玉県(15万7022円)
- 6位:愛知県(15万5471円)
- 7位:兵庫県(15万5005円)
- 8位:大阪府(15万2340円)
- 9位:滋賀県(14万9266円)
- 10位:京都府(14万7632円)
3.2 厚生年金の平均年金月額が低い都道府県10位まで
- 1位:青森県(12万2189円)
- 2位:秋田県(12万2695円)
- 3位:宮崎県(12万3098円)
- 4位:沖縄県(12万4197円)
- 5位:山形県(12万4286円)
- 6位:岩手県(12万6274円)
- 7位:熊本県(12万6561円)
- 8位:高知県(12万7009円)
- 9位:鹿児島県(12万7047円)
- 10位:鳥取県(12万7306円)
1番高いのは神奈川県の16万6270円、1番低いのは青森県の12万2189円です。
都道府県によって最大4万4081円の差があることがわかります。
都道府県によって、給与の水準はまちまちです。厚生年金の受給額は納付月数や在職中の収入に左右されることから、年金の額にまで響いていることが考えられます。
4. 年齢別!厚生年金と国民年金の受給額はいくらか
最後に厚生労働省の同資料から、年金受給額の月額平均を1歳刻みで確認します。
4.1 厚生年金の平均年金月額
- 60歳:9万838円
- 61歳:5万9575円
- 62歳:6万436円
- 63歳:7万8770円
- 64歳:8万636円
- 65歳:14万5337円
- 66歳:14万5703円
- 67歳:14万3386円
- 68歳:14万1979円
- 69歳:14万36円
- 70歳:14万3775円
- 71歳:14万7105円
- 72歳:14万6331円
- 73歳:14万5724円
- 74歳:14万5467円
- 75歳:14万7519円
- 76歳:14万8172円
- 77歳:14万9924円
- 78歳:15万2159円
- 79歳:15万4467円
- 80歳:15万7097円
- 81歳:15万8604円
- 82歳:16万356円
- 83歳:16万851円
- 84歳:16万1719円
- 85歳:16万2711円
- 86歳:16万2887円
- 87歳:16万1929円
- 88歳:16万2660円
- 89歳:16万3514円
- 90歳以上:16万1506円
4.2 国民年金の平均年金月額
- 60歳:3万9019円
- 61歳:4万594円
- 62歳:4万1689円
- 63歳:4万2881円
- 64歳:4万3513円
- 65歳:5万7919円
- 66歳:5万7737円
- 67歳:5万7569円
- 68歳:5万7272円
- 69歳:5万7169円
- 70歳:5万7234円
- 71歳:5万7153円
- 72歳:5万7066円
- 73歳:5万6874円
- 74歳:5万6675円
- 75歳:5万6235円
- 76歳:5万6204円
- 77歳:5万5881円
- 78歳:5万5651円
- 79歳:5万5525円
- 80歳:5万7241円
- 81歳:5万7024円
- 82歳:5万6866円
- 83歳:5万6876円
- 84歳:5万6464円
- 85歳:5万6321円
- 86歳:5万6067円
- 87歳:5万5643円
- 88歳:5万5132円
- 89歳:5万4498円
- 90歳以上:5万554円
年齢ごとに見ることで、年齢が高いほど受給額も高いことがわかります。
※65歳未満の金額が少ないのは、特別支給のため報酬比例部分のみ受け取っている方や、繰上げ受給を選択した人が対象となるからです。
5. 厚生年金や国民年金の受給額事情はさまざま
厚生年金や国民年金の受給額について、全体平均だけでなく都道府県ごとや年齢ごとにみていきました。
特に厚生年金は個人差が激しいため、全体平均だけを参考にすることはできません。
「自分がいくらもらえそうか」という年金見込額を知るためには、こうした資料とともに「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで確認することが大切です。
将来どんな生活を送りたいのかを考えることで、マネープランを考えるきっかけとしてみましょう。

