1. 厚生年金とは?まずは「日本全国の平均受給額」を確認
そもそも日本の年金制度は2階建ての構造をしており、1階が「国民年金」、2階が「厚生年金」となっています。
このうち会社員や公務員などが加入する「厚生年金」の受給額について、まずは日本全国の平均を知っておきましょう。
厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金・国民年金事業の概況」によると、受給額の月平均は次のとおりとなっています。
1.1 厚生年金(第1号)の平均月額
〈全体〉平均年金月額:14万4366円
- 〈男性〉平均年金月額:16万4742円
- 〈女性〉平均年金月額:10万3808円
※国民年金の金額を含む
全体での平均は14万4366円、男女ごとに見ると約6万円もの差があります。なぜこのような差があるのでしょうか。
厚生年金の受給額というのは、原則現役時代に納めた保険料と加入期間で決まります。保険料は報酬比例制で決まるので、「給与が高かった人ほど年金も高くなる」という特徴があります。
そのため個人差が開きやすくなっているのですね。続いて国民年金についても見ていきましょう。