【FIRE】「資産増大のための一括投資」とは
まとまった資金が貯まっている人は、一括投資が基本の投資方法となります。一括払いは怖いと考える人もいるでしょう。
しかし、考え方によっては違う見方もできそうです。
積立投資は一括払いを毎月、毎年繰り返しているに過ぎません。
毎月あるいは毎年一括払いを繰り返すことで、高値づかみをせずに済みそうですし、運がよければ安値を拾えそうな感じもあります。
たとえば、日本の公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)では外国株式の期待利回りを7.2%と仮定しています。
手元に120万円の資金があるとして、外国株式に一括投資を行うと120万円×(1.07)^20(20乗)=120万円×3.87倍=464万円になります。
一方、積立投資だとどうなるでしょう。120万円の手元資金があるにも関わらず、毎月5000円を20年間、総額120万円外国株式に投資します。年利7.2%で運用し続けた場合、20年後の資金は267万円となります。
一括投資と200万円差が出ます。これは、手元に資金があるにも関わらず、時間のかかる積立投資を選択した結果です。寿命を考慮すると、手元資金のある人は、積立投資をする必要性は薄いと言えるでしょう。
「積立投資は普段の価格変動を気にしないからメンタル面で気楽だ」という意見もあるでしょう。
そのような人は、時間を犠牲にしてメンタル面を重視した積立投資を行うか、一括ではなく3年分割、5年分割など短期間での分割投資をすればいいのです。
つみたて投資をメンタル面で強調する人も、将来貯めた金額が大きくなってきたら、相場変動が気にならないのでしょうか?おそらく、年齢が上がって時間にゆとりが出てくると、失敗を取り返す時間が残されていないため、若い時以上に価格変動が気になるかもしれません。